みなさん、こんばんは。
たまフライターです。
今日はオートローテーションのことについて書きたいと思います。
業界の中では”オートロ”と呼ばれているものです。
このオートロにおいて初めの頃は選定した地点よりも手前に着陸したり、反対にその地点を超えてしまうことが多かったのですが、今となっては選定した目標に対してそこまでオーバーしたりショートすることなく行うことができるようになってきました。
そして、このオートローテーションですが慣れてくると面白く感じます。これは私だけなのかな?
滑空するヘリをピンポイントで目標点まで持っていく感覚がなんともいえないんです(笑)
しかし、エンジンが止まった時に行う操作ですので実際に起こってほしくは無いですが・・・笑
そして意識していることですが、
①正対風の強さ
②目標点(着陸地点)の見え方
この2つです。
速度一定という条件で
空を飛んでいる上で風は必ず吹いています。
例えば強風ですとヘリが前から押される風の影響で滑空距離が短くなります。
逆に風が弱いと滑空距離は伸びます。
この正対風をオートロを行う前に計算するのですが、計算方法は
度 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 |
ヘッド | 100 | 90 | 90 | 80 | 60 | 50 | 30 | 20 |
を使います。
「良い救急はムゴーさん」と覚えてました。
滑走路18に対し風が200度から10kt吹いている場合
200ー180=20
20度の表を見て、10✖️0.9=9
正対風は9ktとなります。
この正対風の時にどの見え方でオートロのエントリーをしたら目標点にいけるのか毎回訓練の中で感覚を掴んでました。
そして私の中では風の強さを大まかに「小・中・大」と3つの区分で分け
小=1〜3ktの風
中=4〜6kt
大=7kt以上
「大の正対風か。そしたらエントリーはこの辺りかな」と毎回エントリー前に予測し行なってました。
また飛行前にMETARを確認し大体の正対風の強さを予想したりしていました。
私の見え方では
小の風の時、コンパスと計器盤の真ん中にスポット
中の風の時、毛糸(リボン)の付け根アビームにスポット
大の風の時、計器盤とリボンの間にスポット
だといい感じにキマります。
この見え方は人によって違ってくるので自分で探してみてください。
オートロ訓練でなかなかうまくいかない方への参考になるといいかと思います。
それでは!