訓練(Training)

雲からのVMC条件

みなさん、こんにちはこんばんは!

関東も梅雨が明け本格的にに入りそうです。
しかも梅雨明け時期が1978年以来の最短記録を更新したようでこれも地球温暖化の影響なのか?気になるところではあります。

さて、本日は思いがけない教官からの指摘にうろたえたのでそのことについて書いていこうかと思います。(笑)

それは何かというと飛行訓練で訓練空域まで上昇している最中、1マイル先に少し厚みのある雲があり

私は
目の前に今のままだと雲に入る可能性がある為、進路は迂回し高度は上昇せずに現在の高度を維持して巡航します
と教官にインテンションしました。

そこまではよかったものの、教官から
雲とのVMC条件を考えてる?
との質問に私はすぐに答えることができませんでした。。。

確かにその時はもう真上と真横に雲があり、雲の間を縫って飛行している状況で明らかにVMC条件以下でした。そこでVMC条件とは何かまとめていきます。

まずVMC(有視界飛行方式)は高度、および管制圏内・管制圏外の飛行によって変わってきます。

3000m(10,000ft)以上で飛行する場合
飛行視程(見渡せる距離):8000m(約4mile)
雲からの水平距離:1500m
雲の上方(雲を上に見る距離):300m
雲の下方(雲を下に見る距離):300m

※上記に関してはヘリで10000ft以上まで上がることはそうそうないので頭の片隅に入れておきます。

重要なのは下記からで

・3000m(10,000ft)未満で飛行する場合かつ管制区・管制圏内を飛行する時
飛行視程(見渡せる距離):5000m(約4mile)
雲からの水平距離:600m
雲の上方(雲を上に見る距離):150m
雲の下方(雲を下に見る距離):300m

管制区・管制圏外を飛行する場合
飛行視程(見渡せる距離):1500m(約4mile)

雲からの水平距離:600m
雲の上方(雲を上に見る距離):150m
雲の下方(雲を下に見る距離):300m

・地表または海面から300m(1000ft)以下の高度かつ管制圏外を飛行する場合(ヘリコプター)
飛行視程(見渡せる距離):なし
雲からの水平距離:なし
雲の上方(雲を上に見る距離):なし
雲の下方(雲を下に見る距離):なし

飛行視程は定めておらず雲との制限距離もありませんが航空法にて見張りの義務(71条の2)があります!その為、航空機が雲から離れて飛行でき、かつ操縦者が地表または水面を引き続き視認できる状態を維持しておくことは必須でしょう。

このように状況によって変わるVMC条件をパイロットは頭に入れておかなければなりません(笑)
パイロットって大変だな・・・

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